金とプラチナの買取価格

金とプラチナは、どちらも貴金属の王様として君臨しています。
貴金属としては他に銀がありますが、こちらは金・プラチナに比べ希少性も劣りますし、腐食しやすいので、ずっと値が落ちます。
主に工業需要に使われるものとして、プラチナの仲間のパラジウムがありますが、こちらはほとんど宝飾用としては知名度も落ち、人気がありません。

そしてその、金とプラチナですが、同じ重さでも、相互に値の高さを競い合っています。
現在は、どちらも1オンス1600~1700ドルと、ほぼ同じ値段になっています。
この価格差についてどう考えたらいいのでしょうか。

どちらも長所と短所があります。
金の長所とは何でしょうか?これは希少性・腐食しにくさはもちろんですが、歴史的に富と権力の象徴だったことです。
足利義満の金閣寺や、豊臣秀吉の金の茶室をもちだすまでもなく、時の権力者は金をひけらかして富と力を誇示しました。
それは古今東西共通のものです。
永遠の輝きというのはもちろん、あの黄金色の魅力は、人の心理に深く刻み込まれているようです。

その上、金は長い間通貨の代表としての地位を保ってきました。
大判小判というのは金貨のことですが、もっとも価値の高い通貨として、多くの国々で鋳造されてきたのです。
ですから、金=通貨という観念が、今も根強く存在しています。

一方、プラチナの長所とは何でしょうか?これは、金以上の希少性に尽きると思います。
美しさも、金に決して劣りません。
こちらも永遠の輝きを保ちます。

また、工業用原料として、自動車の排気ガス浄化触媒など、幅広く使われています。
工業用としての需要の高さは、金以上と言っていいでしょう。

ところが、プラチナが金以下に価格が下落するときによく言い訳として使われるのですが、この工業原料としての顔が、「経済が冷え込んだから価格が下落した」という、投機筋の恰好のたたき売り材料にされるときがあるのです。
また、金のように通貨として使われた伝統もありません。

たとえば、リーマンショック時、プラチナは1オンス約2200ドルから、約800ドルまで、あれよあれよと大暴落しました。
なんと、3分の1近くまで落ちたのです。
これこそ、「ついた値が相場」のいい例で、こんな時にはもちろん、慌ててプラチナジュエリーを買取してもらってはいけません。

目安として、金もプラチナもほぼ同値が基本と思っていたらいいのではないでしょうか。
ですから、金とプラチナ、どちらかが極端に値が離れたとき、高い方を買取してもらい、逆に安い方を買うという、ちょっと面白い投資方法もあるのです。